+ 風のアンサンブル..........Page2

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-春の限りに名残の花-

悟られぬ想いを 擁き
花達は 雨の中で 微笑む
柔らかな模様に映え
物思うや 五月雨に
拭いきれぬ 黄昏は
掬いきれぬ 風達の名残
思い知らされ 想い知るやも
無き後は 泣き跡を巡らん
明くる空を 地の鏡が映し出す
その日まで・・

92さん
2003.0517(sat)




-あなた・・・-

あなた・・・何を考えていますか?
あなた・・・何を見ていますか?

あなた・・・何を聞いていますか?

あなた・・・何を求めていますか?


いっぱい聞きたいことがあるけれど

何も聞けないアタシ

聞いたら終わる恋だから

何もない空っぽの恋だから・・・

あなたの恋をしんじたいけど

あまりにも悲しいことがある

8月のあの夜に私を

抱いてくれたあなた

短い逢瀬の物語

あなた、アタシのことどう思っているの?

あなた・・・アタシは今度の夏も逢いにいく

あなた・・・振り向いてくれなくてもいい

あなた・・・ずっと支えていきたい

夢のない悲しい恋心

sieruさん
2003.08.18(mon)




-ばいばい-

ばいばい ばいばい

逢えなくなったら

ねぇ 色鮮やかな花も

海も 空も 森も

色を失ってしまうわ


抱き締めようとしても

この手をすり抜ける

あなたは あなたは


風になりました

ともしびさん
2002/11/26(Tue)




-無音の森-

私の住む森は

音の無い風さえ通り抜けられない
時折聞こえるのは獣たちの咆哮
それ以外は無音の世界

陽射しは遠く天蓋に覆われ葉にさえぎられ
微かな木洩れ日さえ地上には届かない
大気に反射された光だけが照らす
薄暗闇の世界

日中は樹木が吐き出した
濃密な息遣いに呼吸を奪われ
夜中は湿った木肌が
氷のような冷たさを放ち凍える

私はそんな森をでたいと思った
暖かく花の咲く森に
動物たちが語りかけてくる
そんな森に行きたいと

ある日 出ておいで 
恐がらなくて平気だよ
そんな声を聞いた
その声に導かれるように
私の森を後にした

暖かく迎えてくれた森には
先住者のアナタがいた
私はその声をアナタだと思った
とても暖かく穏やかだった

その森はとても心地よく
私は自分の住む森を忘れていった
暖かく降り注ぐ陽射し
香り立ち咲き乱れる花たち
そして語りかける鹿やリスたち

溺れていく我を忘れ溺れていく
怠惰な感情はあなたの森をも
天蓋に生い茂る葉で覆いつくしてしまう
私はアナタの森をも変えてしまう

ここは私の居ていい森ではない
ここは温かく花の咲く森
ここは私が変えてはいけない場所
ここはアナタ達しか生きられない森
ここはアナタとアナタ達の森

私が変えてはいけない森

私の森へ戻ります
アマゾン河のほとりにある
温潤性熱帯林のような森へ
音の無い風さえ通り抜けられない
過酷で厳しく生きづらいそんな森だけれど
私だけしか住めない森だけれど

そこへ戻ります

アナタの森に 花が咲かなくなる前に

みるくさん
2003/11/22(Sat)




-幸せ-

彼方の瞳に私が映る
私の瞳にも彼方が映る

瞳を閉じても彼方は映る
私に視線の先には
いつも彼方の姿が・・・

この幸せがずっと続きますように
そして彼方の瞳に
私がいつまでも映りますように

桃瀬美沙さん
2004/03/13(Sat)




-孤独…-

何かを求めていた

何かを探していた

そして見つけたものが

真実なのか嘘なのか

真実をみつめて決断すべきことが

怖くて出来なくて

嘘でも偽りでもいいから

失うことの怖さ

失った後の孤独

失った後の自分がどうなるのか

怖くて怖くて

逃げたしたくなる


逃げてもいつかは越えなくてはいけないこと

わかっているけれど

今、自分がどうしたらいいのか

逃げてはいけないと思えば思うほど

行き場が見えなくなっています


早く時が過ぎていくことを

ただ待つだけ…

crescentさん

2004/03/21(Sun)




-桜・・・-

今年も桜の花の訪れは

音もなく突然に来てくれた

春霞のような淡い薄紅色の

桜の花の命は短いけれども

その姿を私は忘れることない

貴方を思いながら見つめていた

桜の花色が涙色に変わりゆく

次に逢えるときには

私は、貴方のことを思いながら

桜の花を見る事が出来るのでしょうか

今年の桜も静かに散っていく

花散らしの雨に泣きながら…


crescentさん

2004/04/04(sun)




-涙君…-

涙君とは、不思議なお友達

嬉しい時の涙君は、とっても優しく頬をなてでくれるのに

悲しいときの涙君は、頬を凍りつかせるだよね。

でも

本当に苦しいときの涙君は、姿を見せてくれない。

大声をあげて号泣できれば、きっと気持ちがちょっとだけでも

軽くなるのに…こんなに泣きたいのに涙君は来てくれない。

そんな帰り道のプラットホーム

鉛のように重い足取りなのに立っているのがやっと

少しでも気を抜けたら崩れそうになる。

電車のシートに腰掛けたら

やっと涙君がてできたよ。

両腕でかかえたカバンの上にポツリとたった一滴の涙が

私の心を哀れんでいるように落ちた。


crescent さん

2004/04/19(sat)





-雨・・・-

雨が上がっています
つかの間だけど雨も
ひと休みしたいのだろう
こんな夜更けに雨が上がっても
誰が喜ぶのだろうか?
遠い空の彼方から落ちてくる
天使の涙のような
雨を楽しみにしている人もいれば
雨の中を歩くことを嫌う人もいる
雨を見ているのは好きだけれど
今は嫌い…
雨は天使の涙でもあるから
降るなら何かも消し去るぐらい
いっぱい降って欲しい
雨…


crescentさん

2004/05/04(tue)




-呟き-

雨があがるように消えていく
色とりどりだった想いたち
必要だから降り続き
必要だから止んでしまった
留まることなく 残ることなく

私の場所が安らぐなら
風は集い続けるだろうか
止まった時点で大気に埋もれる
悲しい定めの風たちは
留まることを許されず
何も残さず去っていく

風に惹かれた大樹の私
導くことも 告げることも
伝えることも できないまま
気まぐれに 煽られながら
雨を望んで 乾いていく

取り残された想いと共に
私は ここで天を仰ぐ
身体を伝う夜露は あまりに
流し去るには足りなくて

君は いつかの あの日のように
小鳥を優しく撫でているのか

育った草木が足元で
次に芽吹くであろう華を
見守りながら愛でている


Ninetytwoさん

2004/05/29 (sun)




-仮面の彼-

彼の心がわからなくなった

どうしてなの

私のこと愛していないの?

何度問いかけても

言葉は本当のこと言ってくれなくて

絶望の海に落ちてしまう

あの彼女が彼のもとから

遠く離れたときに

彼は、空っぽになった部屋の中で

何も無い部屋が妙に広く感じる…と、

寂しげな言葉を残した

嘘も…もういいのに

友達という彼の言葉の裏側を

見てしまったとき

私の心にナイフが突き刺さった

いつの日か・・・迎えに行くから

それまで待ってろよ!

そんな言葉見つけたくなかった

なのに

なのに

彼がやっぱり好きでたまらなくなる

このまま私は彼を信じていく

途を歩き続けることが

いいのか…よくないのか

わからないまま

ただ自分の心を抱きしめることしか

私には出来なくなった夜…


crescentさん

2004/07/04




-ひまわり-

あんなに誇らしげに陽射しに向かっていた君も
すっかり下を向いてしまったね
僕達もそうなんだ
上を向いて
想う方向へ真っ直ぐに伸び続けたい
そう思いながら
下向く日もあるから

ある一定の季節だけ
上を向いていられるならそれもいいじゃない
私はそう思うんだ
だって、日々そうしながら生きているから
陽射しに向かって元気よくなんて
いつもいつもしてられないから
ね、そうだよ


来海さん

2004/09/21




-空・・・-

月の海

いつも空を見ている

晴れかな?雨かな?

気温は暑いかな?涼しいかな?

朝刊と夕刊かならず天気予報は見ている。

空は、わけ隔てなく続いているから

私の心配雲が届くような気がしているから…


crescentさん

2004/09/21




-眺める景色・・・-

月の海

眺める景色は

けして綺麗な景色ばかりでない

見なければ何も知らずにいられたのに

一度、見てしまった景色の中に

君の心の向こう側が見えた

とても悲しかった

でも、それが真実ならば

この私には、ただ受け入れることだけ

心を、身の痛さを隠しながら・・・

せめて今

見える景色が束の間の夢であってと

ただ祈るだけ・・・


crescentさん

2004/09/23




-人の心-

月の海

人の心

人の気持ち

1年では変わるはずがない

たとえ離れた二人であっても

変わらないのが心だから・・・


少なくてもあの時

君は彼女のために

彼女のもとに心の隠れ場所を

求めていたのは消せない真実


crescentさん

2004/10/14




-幻・・・-

月の海

君にとってあの人は、いったい何だったの?

私には、「妹」といい続けていたけれど私は、感じていた。

私よりも先にあの人と付き合っていたことを・・・

あの人と私の違いは何?

あの人と私でどうしたかったの?

あの人のとのことが不安で押しつぶされ続けてきた日々。。。つらかった。

真夜中の同じ足跡を見つけたとき

君しか知らないことをあの人が書いてきたとき

私は、何度、絶望を感じたことだろう。

それでも君と別れる決心は出来なかった。

それは君が心の支えだから。。。


あの人の病を知った時。。。

そしてあの人のために力を貸しいてる君を見て、君はあの人のほうを愛していると。

あの人の命の期限にいっしょに涙した君

あの人が君の元から越していく日

わざわざ高速道路を走りあの人のもとに急ぐ君

そして荷物も何もなくなった部屋で君が書いた言葉

私ではなくあの人を君は愛している。

それは今も変わってはいないんだね。

あの真冬の諍いまで。。。

あの人の激しさ。。。何をしても私は何もいいもせず使い捨てできるから。。。
形だけあの人を切ったんだろうと今でも思っている。


ある老夫婦の言葉が耳に残った。

「苦労したけれど、この人といっしょになってよかった。」という
老婦人の言葉が心に痛かった。


私に何が残るのだろうか。。。
何も残らないことを私は知っている。

今が幻であることを・・・


crescentさん

2004/10/31




-夢・・・-

月の海

夢の中でしか逢えない君

何気ない夢だった

普通の暮らしの夢

平凡な休日の昼下がり

テーブルにおいたPCに向かう君の

真正面に座っている私

君の打つキーボードの音を聞きながら

11月の午後にしては

暖かい午後の止まった時間

うとうとし始めた私

そんな何気ないひとときの夢

ずっと覚めてほしくなかったの

やっぱり夢は夢でしかなかった


いつになったら君に逢えるのだろう


crescentさん

2004/11/03




-hydrangea-AGAIN-

西に霞む貴方は東の地平から
うきし暁 漉して在るらむ

種散りて吹かれつ降りつ芽生えつつ
いつかの木漏れ日 包みかざすや

虹の端 桃色に縁取り残す
雨上がりの目印ならん


Ninetytwoさん

2004/11/14





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