+ 風のアンサンブル..........
目次に戻る

PAGE-2はこちらへ >>>




-現実と真実-

わたしは現実を生きている。
でも、それが真実とは限らない。
わたしは過去を捨てている。
でも、それが大切なものであるかも知れない。

絵莉
2002/09/30(Mon)




-毎日-

チャットで知り合いプロフを聞く
自分のフォトを見せる
カワイイとかキレイという反応には慣れた
ケイタイナンバーとメルアド教えあう
少しでもキレイに見せてやろうと思う
ナビシートから見たらカッコイイ男性
お互い少しの緊張と期待
惚れたほうが負け
そんな何気ない毎日
味気の無い毎日
いつまで続けるの?
なんのために?
わたしの幸せって何?

絵莉
2002/09/27(Fri)




-私の鏡-

4年前に鏡の中にいたのは獣
3年前に鏡の中にいたのは豚
2年前に鏡の中にいたのは白い男の子
1年前に鏡の中にいたのは白い女の子
半年前に鏡の中にいたのは目の大きい女
今鏡の中にいるのは妖しい女
来年鏡にいるのは、白い動かない女かもしれない。

絵莉
2002/09/27(Fri)




-抱いてほしい-

抱いてほしい、抱いてほしい
間違うことのないように

抱いてほしい、抱いてほしい
なんだかとっても寂しいの

抱いてほしい、抱いてほしい
しっかりとつかまえていてほしいの

抱いてほしい、抱いてほしい
一度甘えてみたいの

抱いてほしい、抱いてほしい
なんだか切ない気持ちなの

抱いてほしい、抱いてほしい
おねがい、しっかりと抱きしめて

抱いてほしい、抱いてほしい
私はとっても弱いから

抱いてほしい、抱いてほしい
私が私でいるために

抱いてほしい、抱いてほしい
一人でいるのはもう嫌なの

抱いてほしい、抱いてほしい
あなたがいることを忘れないように

あなたに強く抱きしめられて
このままずっと眠りたいの・・・

匿名希望
2002/09/28(Sat)




-君がいた夏-

昨日突然ICQが

そう、来るはずのない君から

それは誕生日お知らせのサイン

そうだった、今日だったんだね

 

出会ったのが去年の今日の少し前

ぼくはまだパソコンをやり始めた頃、あなたとさぱりで出会った

いろいろ話をして誕生日をお互いに聞いた時

僕の誕生日と数日かしか変わらないことを知った

偶然って恐ろしいよねって言ってたね

そして、お互いの誕生月のこと、話し合ったね

 

あなたは水着を買ったって言ってたね

海に行くための白いワンピースの水着

でも、今年は入院してたから行けなかったって言ってた

じゃ、来年行こうよ、と僕は言った

おなかの手術のあとが気になるから着れないって言ってた

じゃ、僕だけに見せてよ、僕は言った

こんなに離れてるのに大丈夫なの?とぼくに聞いた

なんとかするさ、大丈夫だよ、とぼくは答えた

本当? じゃ、来年いっしょに行こうよ、約束よ、とあなたは喜んだ

うん、絶対行くよ、ぼくは喜んで返事をした

 

その後もいろんなことをさぱりやICQで話したね

お互いのこと、自分の住んでる町のこと、恋愛のこと

そして、あなたはぼくに会いたがってた

ぼくにはそれがなぜかわからなかった

でも今は、一度だけでも会ってあげればよかったと後悔してる

 

9月半ばにまた体調が悪くなったってあなたから聞いた

ぼくは無理しないでとしか言えなかった

それでもあなたは毎日ICQでメッセージをくれた

僕は嬉しかった、でも、少し心配になった

そして、また入院するかもしれない、でも入院したくない、と僕に伝えた

ぼくは何も知らずに、入院して、また元気になればまたここで会えるといってしまった

でも、彼女は自分自身の体のことを知ってたみたいだった

その数日後、最後のメッセージを残して彼女からのメッセージが途絶えた・・・

 

僕は帰ってくると信じてた

だから、ICQがオンラインになるたびに戻ってきたとばかりにメッセージを送った

でも、メッセージは帰ってこなかった

そんな日が約2ヶ月続いた

不安がよぎった

 

11月のある日、思い切って家族の人宛てにあなたのICQにメッセージを送った

30分ほど待ったけどメッセージは帰ってこなかった

今日は疲れてるからいいや、とその日はそれからすぐにパソコンの電源を切ってしまった

次の日、パソコンを立ち上げると彼女からメッセージが

ぼくが電源を切ったそのあとすぐに送ってくれたようだった

ぼくは退院したんだと喜んでメッセージを見た

しかし、メッセージはあなたの妹さんからだった

そして、内容を見てぼくはどうすることも出来ず、泣いてしまった・・・

 

そして、約束した夏が来た

でも、果たすことは出来なくなった

あなたはもしかしたら知っていたのかもしれない

約束した夏に、ぼくと会えないことを

それよりも、あなたがぼくと会いたがってたときに会ってあげればよかった

あなたがいなくなる前に・・・

匿名希望
2002/11/02(Sat)




-白い皿-

皿・・・白い皿
眠れずに起きていて 何を盛ろうか考えている
あなたのお腹なら キスの雨
闇の中でも うまく辿ることができる

皿・・・白い皿
ナイフをそっと のせてみたけど
何も切り分けるものが なかった
寂しさがひと房 朝を待っている

皿・・・白い皿
夜のテーブルに 一通の手紙が届く
封を切る 文字をなぞる 背を伸ばす
こんばんわ と 誰かの声がする

そこで 眠りがやって来る

ロコさん
2003/0/05(sun




-何もないベッド-

ずっと心の中に 何もない大地が広がっていて
 そこを ベッドに横たわってみました

 運命はいつも目の前にあって
 手にしようとすると 後ろからそっと忍んで来るので
 私は 只の葉っぱのようになってしまおうと
 宇宙の寝息を聞こうとしたのです
 
 ペルセウスが海に向かって矢を射り
 シャツの袖が土に汚れ 
 花が白く咲き 叉散り
 大地はいつもそうしたものなので

 そこをベッドに横たわってみたのです

 迷いが人を苦しめるなら 早くそこから自由になることです
 罪を知らぬことが 一番の束縛であり恥じなのだから
 
 安らぎは いつも彼方にあるようで
 手にしてみると 確かにそんな音がするので
 私は つい お喋りになってしまい
 せめて感謝でもしてみようとするのです

 モルとラットが牧神を見つけ
 川は流れを絶やすことなく
 子供達が泣きじゃくり 叉笑い
 大地はいつもそうしたものだから

 そこをベッドに横たわってみたのです

 時を帆に 景色のオールで船が出て行く朝に
 風が鼻の頭を翳め行き 正直な生命の匂いがしました
 
 私は只 ずっと心の中に 何もない大地が広がっていたので
 そこをベッドに横たわってみたのです

ロコさん
2003/01/05(sun)




-臍曲がり-

彼は へそ曲がりだ
猫なんて飼ってない
幾つものスクラップを机に並べ 唇を汚している
今日は何をしでかしてやったんだか ページに向かってブツブツ言っている
お人好しばかりのチームのキャプテンだ
大声を出してみたりもする
それでいて 頑固なわけではない
時代遅れだけは ま逃れたいと思っている
信念の番人だ

ビリヤードは流行りだした途端に止めてしまった
プールは泳ぐ処に決まってる
彼はいつも曲がってるわけだ
夜中に部屋で自慢の靴を磨いてる ちょっと酒臭かったりする
もめ事のサンドバック 友情のサンドイッチ
ポケットに無駄のヘゲモニーを隠し持っている
魚は綺麗に食べたけど
8ビートの変人
結婚式のジストマ
  
彼が へそ曲がりだ
零れ話のコレクター
処世の空しさを台所に持ち込み 奥方に煙たがられたりする
愛の在り方を髪に塗りたくり 十字架に吊るされたかも知れない
ワシントンの日本人ダンサーに ぞっこんだった男
噴水の前で曲がっている
初球のカーブをチップしている
それでも くじけない

臍曲がり(かつての 私へ・・・・・)

ロコさん
2003/01/05(sun)




-あの女だ・・・・-
〜或いはメイクの途中の私自身〜

熱狂から においを 奪い取ったのは あの女だ (この私だ)
紙のハープを掻きむしっている
ドレスに火を点け
鍋の底で抱き締めてやる

こっちはもう へべれけで
馬に鞍を乗せることも出来ない
祭りが終わったら 鐘を鳴らし
お祈りのひとつもしてやろう

いったい あんたは誰なの?
そして、何に答えるの?
もう一人の 花嫁が お湯に身を浸し
もっと綺麗になりたいって

欲望から ニュースを聞き付けたのは この私だ (あの女だ)
ゆっくり化粧するがいいさ
その後で ドレスに火を点け
鏡の中で 抱き締めてやる

でも 今夜
あの女と この私の途中に
これが効くよって
お医者が薬を一服もってくれたわ
それは 確かに お祈りよりは ましかも知れないけれど

その前に ドレスに火を点け
舞台の上で抱き締めてやる

あの女だ
或いはメイクの途中の この私だ
それでも
抱き締めてくれる?

ロコさん
2003/01/05(sun)





-蕾-
〜つぼみ〜

とっても 危なっかしくて
いい 香りがしたから

わたしは それを宝物にすることにした

君の微かな寝息をつま先に感じ  
それを 見つめながら 
わたしは 決めた


何処か つつましげで
奇妙な 色合いなので

わたしは そっと声にしてみた

これは どなたのDESIGNなのかしら 
それを 味わいながら
わたしは 聞いた

君は まだ 知らないだろう
やがて 花が開き そして いつか枯れるであろう
そいつが 今 わたしにとって どんなに 大切なものであるかを

もし 6月のパレードの中に紛れても
わたしは  きっとそいつを見つけだし
軽く接吻をしてから こう言ってやろう
わたしは あんたの お姉さんなのよ 

だって 危なっかしくて
いい 香りがするもの
とても つつましげで
奇妙な 色合いなんだもの

ロコさん
2003/01/05(sun)




-満月-

鋳型で押したように西の空に満月
白いほど、明るくないけど
絶望的なくらい
形のはっきりした
満月

そいつを見つけた時
わたしは
自分の無力を嘆きながら
それでも
あんたが欲しいって
その 狂おしい色に誓った

朱が溶けて
橙々というには
気が弱すぎそうな
それでいて
闇すら辱めるその輝き
とっくに忘れていたはずなのに
ふっと わたしの前に いただけ

そんな 今夜の月に 
私は 何度も言いいきかせた
それでも あんたが欲しいって

過ちを誰かに うちあけるなら
こんなにうってつけの色はないわ
そんな 満月に 何度も言った
どうしても 
あんたが欲しいって
どうしても・・・・・

ロコさん
2003/01/05(sun)




-求めるものは-

誰かが私に教えてくれた
人に優しくすれば
何時かは必ず自分の元へと帰ってくると
もう何年前になるんだろうか
かなり昔の様な気がする

私の中の優しい気持ち
人に優しくの気持ちが見当たらない
自分に優しくの気持ちばかり
嫌な私が顔を覗かせる

人に優しくの気持ちが
胸いっぱいになり
優しさに包まれるまで
優しさ探しの旅に出よう

まりすさん
2003/01/17(fri)




-頬は知ってる-

知っている
私の頬は知っている
風ってやつを 知っている
開けた窓から やって来て
髪をなびかせ クスクス笑い
ワルツのリズムで クルリとターン
私の頬が 華やいでる

知っている
私の頬は知っている
涙ってやつを 知っている
一人になると 堰切って
小鼻の方まで 落ちて行く
しょっぱいなって 唇噛んで
私の頬が うつむいてる

知っている
私の頬は知っている
優しさってやつを 知っている
あなたの掌に 包まれて
その温もりを 受け止める頃
静かにゆっくり 囁かれ 
私の頬が 安らいでる

知っている
私の頬は知っている
私ってやつを 知っている
嬉しいときも 悲しいときも
メイクをしても しなくても
鏡の中から こっちを見てさ
私ってやつに  微笑んでる
知ってるよって 微笑んでる


ロコさん
2003.01.31(fri)




-洗いものしなくちゃ-

洗いものしなくちゃ
今日使った お皿と
私の 言葉の澱
水で流す程に ジャブジャブ鳴って
段々 いい調子よ
生きるって 悪くないわ

洗いものしなくちゃ
今日着た シャツと
あなたの 匂いの影
シャボンの産声 ジャブジャブ鳴って
段々 いい調子よ
愛するって 悪くないわ

とっておきの空を見上げ 
お陽様に聞いてみたの
私はそんなに 悪くないでしょ?
このままでも もう少しやれるでしょ?

だから
洗いものしなくちゃ
ジャブジャブやらなくちゃ
段々 いい調子よ
うん とっても いい調子

明日は あなたに逢いに行こう

ロコさん
2003.02..06(thu)




-水をやる-

水をやる
一人の仕事場に置いた
鉢共の 土や葉に

これには 毎日
これには 三日おきにと
一人で 水をやる

今日の具合を確かめながら
昨日の様子を思い出しながら
一人で 水をやる

冬の晴れ間の出窓の辺りは
ちょいとした療養所
陽のお薬をたっぷりあげよう

時には風にもあてて
茎や葉が踊る姿を眺めてみる
若い子はやっぱり元気がいい

水をやる
仕事場に置いた鉢共に
一人で 水をやる

今日の具合を確かめながら
昨日の様子を思い出しながら
一人で 水をやる


ああ、誰か
私にも水をくれないか
うつむくとカサカサと音がしそうな
今にも萎れてしまいそうな
私の心にも 水をかけてはくれないか
毎日毎日 そうやって気をかけてはくれないか

水をやる
私の手にも 陽があたり
そして 叉 水をやる

ロコさん
2003.03.05(wed)




-気が遠くなるのを待っている間-

ズボンを脱いで立ってたら
床の上で横たわってる 彼女になってた

階下に白い石膏の街が広がる 古ぼけた浴室のドアの前
右足の方には傾いてうなだれる 木のテーブル
その上でケーキを焼いて 簡単にコップで水を飲みたい
彼女の眼は
歩きもしないし 驚きもしない
床の上 数10センチの処で落ち着いている
よく気をつけると ビーズの首飾りをしていて
薄っぺらな胸元に ソバカスが見える 唇は乾いていて
何かを諳(そら)んじるように 小さく震えている
時おり 笛でも吹くかのように舌舐めずりをする
そして 自分の性器に手をやり
何かを確認する

彼女になった僕は そうやって
気が遠くなるのを じっと待っていた

気取った男がやって来て
寝室からこちらに手招きをする
レースのカーテンを身に纏い
焦げた茶の靴の皮の紐を解きなが
瞬き一つせずこっちを見てるけど
腰掛けたベッドのシーツは とてもゴワゴワしてそうで
裸のお尻に気の毒だ
シャツだけ着けた後ろ姿で
そいつに そう言って 振り向くと
男はいなくて 寂しかった

彼女になった僕は そうやって
気が遠くなるのを じっと待っていた
長閑(のどか)な時には
小さな頃から 気がいかない
それにもしかしたら 床の上でとっくに凍てついてる
壁の絵は エゴン・シーレ
髪にはきっと蝋の匂い
醒め醒めとした感触を横に
彼女はスケートでもするように 
シャツを脱ぎブラシを取る
眉にもラインを引き
そして又 何かを確認する

彼女になった僕は そうやって
気が遠くなるのを じっと待っていた
ただ  じっと 待っていた

ロコさん
2003.03.28(fri)




-アメノオト-
〜第三章〜

染まりゆく紫色の空、冷えた空気
灰色のアスファルトも風に溶ける
見えているのは紫の空と貴男の背中だけ
私の後ろで吠える何十もの光と轟音の宴

誰よりも速く誰よりも風を感じて
一番咲き紫の空

貴男の買ってくれたジャンバースカート
裾をなびかせてついていくわ
危ないって貴男は怒るけどキスができないから
ヘルメットなんてかぶらない

だって、貴男だって・・・・・・・・・・・・・

アスファルトを打ちつける音もしなくて

ただキコエテいたのは
                      ザーッ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

司 来海さん
2003.04.25(fri)




-孤独・・・-

ただ、ひたすらに
孤独になりたい・・・

けして卑屈になってる
訳じゃないけれど

誰もいないところで
孤独になって
考えたい・・・

自分の心の中を

偉そうなこと言って
何もかも分かっている
そんな素振りしてるけど

本当は・・・

何も分かっていなのに
人を平気で
傷つけているのに

あの人のことを
考えたくて・・・
孤独を待ち望んでいる

手の届かない思い
孤独といっしよに
切なさかみしめたい

孤独よ・・・

sieruさん
2003.05.05(mon)




-こんな雨の降る夜は・・・-

こんな雨の降る夜は
あなたに抱かれて眠ってみたい
あなたの横によりそうように
ああ、私だけのあなたは
どこに行ったのかしら?
たばこをふかして思い出す
紫煙の中にあなたは
こっちを向いてほほえんでいるだけ・・・

こんな雨の降る夜は
あなたのことを思い出し
一人寂しく部屋の中
心の中の雨降りも
明日は晴れになるかしら・・・


こんな雨の降る夜は
あなたに誘われ出かけてみたい
私の横で微笑んでいた
ああ、私だけのあなたは
どこに行ったのかしら?
紫陽花を見ると思い出す
楽しかった日々のこと
あなたは私を一人にして・・・

color=#ebe7e1>こんな雨の降る夜は
あなたの為のpoem
窓に額を押し付けて
心の中の雨降りも
明日は晴れになるかしら・・・

桃瀬美沙さん
2003.05.12(mon)






NEXT PAGE2>>>

目次に戻る